
基本操作
- ①クレーンフックにバキュームリフトをつり下げ、チェーンが充分ゆるむまで吊り荷の上に下ろします。
- ②クレーンを上昇させシリンダーが引っ張られることで真空を作り、吊り荷を吸着します。
- ③吊り荷を目的の場所まで搬送したら、チェーンが十分ゆるむまでクレーンを下ろします。バキュームリフト内のバルブが自動的に切り替わり真空を解除します。
- ④バルブの解放によりバキュームリフト内に大気が入り込みますので、クレーンを上昇させると本体だけが持ち上がります。
真空の発生
- ①バキュームリフト本体は、自由に動くピストンを密閉されたシリンダーで構成されています。
- ②ゴム製のローリングカフがピストンとシリンダー間の気密シールの動きをします。
- ③金属間が直接接触する構造ではないので、これにより真空力が落ちることはありません。
- ④ローリングカフは真空を発生させ、かつ保持するという重要な働きをします。
吸着と離脱
- ①吊り荷の吸着・離脱は、ピストンの下にある自動セルフバルブで制御されています。
- ②自動セルフバルブは、ラチェットの溝(切替器)とゴム製のバルブプレートから構成されています。
- ③クレーンを下げてバキュームリフトのチェーンがゆるむと、切替器が働きバルブが自動的に閉じます。クレーンが上昇しピストンが引っ張られるとシリンダー内に強力な真空が発生します。
- ④吊り荷が完全に下りてチェーンがゆるむと、切替器が働きバルブが開いて真空を解除します。
- ⑤自動セルフバルブは、チェーンがゆるんだときバルブプレートの開閉を行ないます。真空発生中や吊り荷搬送中に横揺れや振動があっても、バルブが切り替わることはありません。